此処書標我想
第1章
平成十六年。皆の厄が明けたこの年。
私は1つの提案をしたい。
「“恒例”を守る会」の発足である。
我々は過去多くの恒例的行事を持っていた。
現在行われているのは
市川家での新年会と
10年に一度の千光寺詣。
イチゴ狩りはどうした。
飲み会はどうした。
確かに我々には仕事がある。
確かに我々には家庭がある。
身体がいう事をきかない。
精神がいう事をきかない。
期限がある。付き合いがある。
世間がある。引き落としがある。
我々には「あしたは××だから・・・」がある。
それが理由か?
我々は多くのものを失ってきた。
体力。記憶力(最近の)。
視力。肌のツヤ。
得たものは?
余分な脂肪?
確かに我々は立派な中年である。
それを自分自身認めるのか?
眼を背けてはいないか?
理由を作っていないか?
人のせいにしていないか?
覇気がないのは最近の若者か?
このままでよいのか?
いか〜ん!
市川家の第一子は我々の出逢った歳に近づいてきている。
彼もまた良き友人と出会い多くのことを経験してゆくだろう。
それを我々はただ観ているのか?
此のままでは「ただのオヤジ」になってしまう。
無断で息子の新車のバイクの慣らしを
1日でやってしまう様な、
「いい歳して」と言われる様な、
「道楽者」と指差される様な、
そんな「わがままオヤジ」になりたかった。
そんな「不良オヤジ」になりたかった。
我々は家長である。
額に汗している。
稼いでいる。
ストレスと戦っている。
時に一人涙する。
しかし、我々は漢(おとこ)である。
そして“バイク乗り”である。
確かに「たかがバイク」である。
世の人々は死の予感にふれることを避け
忘れようとして生き続けている。
「生命」を大切に思い“バイク乗り”を嫌う。
“バイク乗り”は死の予感を日常化し
自らの「生」を確認し
「存在」を深めようとする。
“バイク乗り”は「生命」を大切に思うために
バイクに乗る。
「だからバイク」なのである。
乗り続けねばならない。生き抜くために。
“恒例”を思い出せ。
春にはイチゴを。
オンシーズンには月1のSTを。
年に1度は1泊Tを。
年末には男だけの飲み会を。
これが出来ずに家庭が守れるのか?
これが出来ずに仕事が出来るのか?
これが出来ずに自分の「作り笑い」に耐えられのか?
これが出来ずに明日のストレスと戦えるのか?
これが出来ずに満足な夜を与えられるのか?
これが出来ずに本当に笑えるのか?・・・
“恒例”を思い出せ。あの日々を。
確かにいつまで続くか分からない。
だからといって今あきらめるな。
年齢に関係なく
可能性を放棄してはならない。
大丈夫。
まだ間に合う。
焦るな。
まず一回だ。
今から明日へ、明日から来月へ、
そして来年へ。
“恒例”を増やせ。
さらに家族が楽しめるよう、
さらにいい仕事が出来るよう、
さらに皆の笑顔が見れるよう、
“恒例”のためにまず自分自身と戦え。
これが「“恒例”を守る会」である。
「“恒例”を守る会」は会長である米川(幸克)と
事務局長である市川を中心に運営される。
監査役には柳場。アドバイザーには
石黒、チュンダ(東、西)、ヒー(石川)
みっちゃん(大阪)を予定している。
また新しい血も拒まない。
まず会長の初仕事として私は
Web上に「“恒例”を守る会」の伝言板を
シーズンインまでに作ることを確約する。
これをフル活用し皆の笑顔を
一回でも多く今年は見たい。
もう一度言う。
“恒例”のために戦え。
誰のためでもない。自分自身を守るため。
年頭想我
第2章
エロイムエッサイム、
我は求め訴えたり!
エロイムエッサイム、
朽ち果てし大気の聖霊よ!
万人の父の名のもとに行う、
我がもとめに答えよ!
エロイムエッサイム、
エロイムエッサイム!!・・・
友よ
守る物は有るのか?
それだけか?
友よ
立て。
キーを持て。
守るな。
攻めよ。
攻め続けろ。
友よ
駆け抜けろ。
リズムをつかめ。
暁を抜け、
頂を目指せ。
意思を路面に記せ。
旧きモノを捨て去れ。
そして取得せよ。
友よ
走らぬ奴の言うことは
何も信じるな。
虚しい奴らは恐れるがいい
生命を超えて結びあう
魂だけが真実だ。
聞け我が魂。
時がおまえを削ろうとも
鎖に繋がれることなく
甘く、わななき消える
その時まで
変わるまい。
友よ
気をつけろ。
赤き眼が光る。
連なる光は
甘夢を誘う。
しかし光りなき道。
その先に待つものは・・・
友よ
確認するのだ。
全ての価値観を
1つの座標だけでは律しきれないが
自分という男については
あるべき座標が見えてくるはずである。
そうだ、友よ
研ぎ澄ませ。
使わぬ筋肉が落ちるように
刺激受けぬ精神は朽ち果てる。
錆びたピロ・ボールなど
価値は無い。
友よ
余裕を持て。
どんな精巧なギヤも
バック・ラッシュが無ければ焼きついてしまう。
シールドの奥からクールに、
ゆっくり微笑みながら、
ブレードを翻せ。
そして、追いつめろ。
深く、深く。
友よ
Thousand light!
何が怖い。
忍び寄るアルツの魔の手、
かすむ手元。
Thousand light!
恐れるな。
答えは平群の山にある。
答えはあの詩にある。
しかしそれはまだ8年後。
Thousand light!
友よ
戦え。
あと8年
生き抜け、友よ。
友よ・・・
第3章
エロイムエッサイム、
我は求め訴えたり!
エロイムエッサイム、
朽ち果てし大気の聖霊よ!
万人の父の名のもとに行う、
我がもとめに答えよ!
エロイムエッサイム、
エロイムエッサイム!!・・・
(あんた天草四郎?悪魔くん?出でよ!メフィスト!!)
友よ
守る物は有るのか?(ん〜と。これとこれ。)
それだけか?(じゃ〜、これも。)
友よ
立て。
キーを持て。(どこいくの?大垂水?)
守るな。
攻めよ。(大垂水ひさしぶりだな〜。)
攻め続けろ。
友よ
駆け抜けろ。
リズムをつかめ。
暁を抜け、(あかつきサーキット!)
頂を目指せ。(頂上で折り返しネ。)
意思を路面に記せ。(意思をって、ヘルメットを路面に?それって天使の輪?)
旧きモノを捨て去れ。
そして取得せよ。(あぁ、タイヤを替えて車検を取るのね。)
友よ
走らぬ奴の言うことは
何も信じるな。
虚しい奴らは恐れるがいい
生命を超えて結びあう
魂だけが真実だ。
聞け我が魂。(あんた誰に言ってるの?)
時がおまえを削ろうとも
鎖に繋がれることなく
甘く、わななき消える
その時まで
変わるまい。(すみません。意味がわからないんですけど。)
友よ
気をつけろ。
赤き眼が光る。(えっ。電光管じゃなく、レーダーなの?)
連なる光は
甘夢を誘う。(う〜、すいこまれる〜。)
しかし光りなき道。(注:中央道西部)
その先に待つものは・・・(ピーポー、ピーポー。)
友よ
確認するのだ。
全ての価値観を
1つの座標だけでは律しきれないが
自分という男については
あるべき座標が見えてくるはずである。(だから?)
そうだ、友よ
研ぎ澄ませ。
使わぬ筋肉が落ちるように
刺激受けぬ精神は朽ち果てる。(ね〜、だから何なの?)
錆びたピロ・ボールなど
価値は無い。(でも高くて換えられないよ〜。)
友よ
余裕を持て。
どんな精巧なギヤも
バック・ラッシュが無ければ焼きついてしまう。(そりゃそうだ。)
シールドの奥からクールに、
ゆっくり微笑みながら、
ブレードを翻せ。(また訳わからなくなってきた。)
そして、追いつめろ。
深く、深く。(あまり深くまで突っ込むと後が・・・)
友よ
Thousand light!(千光寺!)
何が怖い。(やっぱ罰金)
忍び寄るアルツの魔の手、(おまえも?)
かすむ手元。(おれも。)
Thousand light!(千光寺!!)
恐れるな。
答えは平群の山にある。(ヘィ千光寺!軽いな・・・)
答えはあの詩にある。(摩訶般若波羅蜜多心経・・・)
しかしそれはまだ8年後。(あのバイパス、出来ているかな?)
Thousand light!(千光寺!!!)
友よ
戦え。
あと8年(俺たち50だぜ。まいったね・・・)
生き抜け、友よ。(だから、あんた誰と話してるの?)
友よ・・・(最後はフェード・アウトかいな。)
了(お粗末)